2023年 本会議一般質問②

【質問編】先日行った本会議一般質問のやり取りを一部抜粋でご紹介いたします。



一方で、高齢化や疲れなどを理由にお祭り、イベントの担い手、そして地域の個人商店の多くが失われてしまいました。 活気ある文京区を復活させるために、区役所はお金をけちらず、人もけちらず、コロナ禍の前の何倍もの支援体制でこういった方々を支援し地域コミュニティの立て直しを行う必要がある。この認識は区長と一致できると思います。いかがでしょうか。 区の現状分析、そしてコロナ禍からの復活に向けた今後の具体的な施策をお示しください。 また、地域コミュニティ復活のためには心理的な要素も大切だと思います。社会がいまいち明るくなり切れていない、その理由の一つがマスクです。 感染症法上の区分見直しに伴って、マスク着用については個人、そして事業者の判断が基本となっています。要するに、自分で考えて、自分で自由に判断していいわけです。 しかし、奇っ怪なことに、なかなかマスクを外すことができないという方が少なくありません。 私は日本という国も、日本の社会も大好きなんですが、良くないなという点も幾つかあります。 それは空気による支配です。 重度の花粉症なのか、それか化粧をするのが面倒なのか、また、まだ感染症が恐ろしいのか、それとも職場でそのように指導されているのか、理由は分かりませんが、この蒸し暑い梅雨どきになってもマスク着用を継続している方がとても多いです。 そして、マスク着用を継続する理由を尋ねた幾つかのアンケート結果では「マスクは不快なんだけれど、周囲の人が着用しているから着用している」という回答がとても多いようです。 自分で考えることをやめてしまってみんなと同じでいるということに必死。恐ろしい同調圧力社会です。 みんなと同じだったら、非合理なことであっても、いとも簡単に思考を止めてしまって、無批判に受け入れてしまうのは、この社会の悪い点だと思います。 時間が経てば脱マスクは進むんだという方もいるでしょう。 でも、ここにいる多くの人もエスカレーターで、何年も前から二列で乗った方が混雑が解消すると言われているし実証もされているはずなのに、左側に寄って、自らが混雑を作り出し、毎朝毎夕時間を費消しているのではないでしょうか。 そんな社会で、本当に個人の自由な判断だけで、脱マスクができるんでしょうか。 私はこの際、区役所や教育委員会が区民に対して積極的に脱マスクを推奨する必要があるように感じています。区長と教育長の御見解をお聞かせください。 また、区の職員においても、感染を気にする来庁者に遠慮してマスクを外せないんだという方も多いと聞きます。既に「文京シビックセンターでは、職員のマスク着用について、個人の判断に委ねることを基本としております。御理解くださるようにお願い申し上げます」との貼り紙をするなど、少しずつできることはやっていただいていますが、事態は遅々として進んでおりません。あくまで自己責任ではありますが、こうした事態についていかがお考えでしょうか。 正直言って、もう思考停止状態になってしまった大人については勝手に何年でもマスクを着用していてくれというのがいいかもしれません。 でも、私が特にいたたまれない気持ちになってしまうのは小学生、中学生、高校生の子どもたちです。妙な同調圧力によって、彼らの青春の記憶が日々刻一刻とマスクで覆われていってしまっています。 そもそも新型コロナウイルスは若年層にとっては重症化リスクが高くないウイルスでした。この三年間、子どもたちだけにとってみたら、マスク着用によって手にした健康というメリットと、マスクによって阻害された非認知能力の発達、それからマスクの写真だらけの卒業アルバムなどのデメリットを比較したら、私はマスク着用の弊害の方が多かったのではないかなと個人的に思います。 また、マスクを外すことがとても恥ずかしいことだと思って、人前でマスクを外すことを嫌がるお子さんも少なくないと聞きます。 そうしたお子さんに対しては教育委員会として心のケアに取り組むべきであると考えますが、いかがでしょうか。 次に、子育て支援策の所得制限の撤廃について伺います。 せっかく頑張って働いて所得が増えても、そのせいで所得制限に引っ掛かってしまって、いろいろな支援が受けられなくなってしまっては、元も子もありません。 親の所得で子どもを区別せずに、子育てに関する支援は全面的に所得制限を取っ払おうというのが、かねてからの私と国民民主党の主張であります。 文京区でも国に先駆けて、児童手当の所得制限撤廃を打ち出しましたし、国においても撤廃の方向で動いています。また、区立小・中学校の給食無償化についても、国が検討に動き出したことを踏まえて、先行して九月から実施していただけるということを先日の所信表明で区長もお示しいただきました。大変有り難いことです。 文京区における具体的な実施の時期、それから方法などについてお示しください。 これらの施策に加えて、国がまだ取り組んでいない新たなる支援策も御検討いただきたいと思います。 文京区では中学校では半数以上の子どもたちが私立に進学します。また、小学校から国立、私立に進学するお子さん方も多く存在いたします。 学校給食の無償化はそうした御家庭と、区立に進学した御家庭での不公平感は否めません。 そこで、国立、私立、区立いずれに通う子どもたちも分け隔てなく支援できる方策の一つとして、私が以前何度か提案をした、所得制限なしの塾代の補助を改めて御検討いただきたいと思います。

(とりあえずこの辺で一回区切ります)



以上、文京区議会議員 高山泰三

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