2023年 本会議一般質問⑥
【答弁編】先日行った本会議一般質問のやり取りを一部抜粋でご紹介します。
最後に、財政運営に関する御質問にお答えします。
まず、当初予算における歳入の見通しについてのお尋ねですが、当初予算編成においては、各部が直面する喫緊の課題や区民ニーズを的確に捉えながら、区民生活や地域経済の復興に向けた重点施策及びレベルアップを図った既存事業などに対し、必要な規模の予算措置を行ったところです。
あわせて、毎年十二月に示される都の歳入見込みや直近の決算状況を勘案し、当初における歳入予算を見込むとともに、年度途中での都税の徴収実績や、各部の事業実施に伴う特定財源の増減にも注視して、二月の補正予算において、適切な歳入予算に向けた編成作業を行っております。
引き続き、区民の信頼や期待に応えるため、財政分析などを進め、確度の高い予算編成に取り組んでまいります。
次に、現状の景気や中長期の歳入の見通しについてのお尋ねですが、議員御指摘のとおり、先月に出された国の月例経済報告においては、現状の景気の基調判断を「緩やかに回復している」とし、十か月ぶりに上向きに修正されております。
一方で、海外景気の下振れリスクに触れながら、「物価上昇や金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある」とも述べており、景気回復の力強さや先行きには、不安も多いと認識しております。
こうした状況を踏まえ、中長期の歳入見通しについては、景気の下振れリスクに十分留意する必要があるものの、景気の緩やかな回復や人口の増加が続いた場合は、本区の歳入も、引き続き安定していくものと見込んでおります。
なお、次期「文の京」総合戦略において、改めて中長期的な財政見通しを示してまいります。
次に、起債の活用についてのお尋ねですが、大規模な施設整備に当たっては、世代間の公平性や一時的な経費負担の増加を平準化するため、起債を活用した財源の確保に努めております。
議員御指摘のとおり、現在の起債に係る利率は低い状態にあるため、今後も、起債依存度や公債費負担比率といった指標に留意しながら、一般財源収入の見込みや特定目的基金の残高とのバランスを見極め、学校改築等の適債事業に積極的かつ計画的に活用してまいります。
なお、教育に関する御質問には、教育長より御答弁申し上げます。
以上、文京区議会議員 高山たいぞう
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