本の紹介 李香蘭 私の半生
日銀の新しい総裁が植田和男さんに決まりました。
98年から2005年まで日銀の審議委員をなさっていた学者さん。
イスラエル中央銀行のスタンレー・フィッシャーさんの系譜とのこと。世界の潮流に合わせた金融政策の舵取りに期待したいところです。
ところで、2000年ごろの日銀の副総裁は藤原作弥さんというお髭の作家さんでした。
当時私はサラリーマンでしたが、なんで作家が日銀副総裁やってんのかなと不思議に思った記憶があります。
で、藤原作弥さんに興味を持って手に取ったのが「李香蘭 私の半生」。
日銀副総裁としての仕事ぶりはよくわかりませんが、当時はあまり景気は良くなかったですね。。
ただ、これは大変面白い一冊でした。
当時の満州の雰囲気や、当初の理想が徐々に歪んだ形になっていく様子、甘粕正彦氏の実像など、面白い記述が多く一気に読んでしまいました。
李香蘭こと山口淑子さんは、戦前は日本人ということを隠して大スター。戦後は参議院を3期務め活躍しているのですから、とてつもない人物です。本書は非常に読みやすく惹き込まれる文章です。
いつ読んでも色褪せることのない名著ではないでしょうか。
明日は議運で議員提出議案の議案説明なのでもう寝ます。
以上 文京区議会議員 高山たいぞう
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