2022予算委員会(答弁+高山感想)

答弁)

高山委員の御質問にお答えいたします。区の中長期的な財政見通しと施策展開についてのお尋ねですが、令和2年1月から新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、この年に国内景気が大きく落ち込んだことに伴い、実質GDP成長率は年率マイナス4.5%を記録したところです。

 また、令和3年の実質GDP成長率については1.7%と改善したところですが、諸外国に対し、景気の回復にはやや時間が掛かっているものと認識しております。令和3年度当初予算においては過去の経済危機の状況等も踏まえ、特別区税や特別区財政調整交付金等の一般財源が減収になることを想定し、編成いたしました。令和3年度に入っても感染症の波が度々訪れ、そのたびに社会経済活動の制約を受ける中、本区においては今年度5回の補正予算を編成し、区民の健康や暮らし、地域経済を守るための事業を積極的に実施してきたところです。その後、その結果として特別区税や特別区財政調整交付金の財源となる市町村民税法人分については、感染症に伴う景気の影響を大きく受けることなく歳入を見込むことができたため、基金残高についても一定の回復を見込むことができた状況です。

 今後の歳出の見通しについては、「文の京」総合戦略に掲げられた基本政策を実現するため、様々な喫緊の課題を解決していくことが必要であり、学校施設等の計画的な改築・改修や、特別養護老人ホーム等の公共施設の老朽化への対応等の多額の経費を要する事業についても、着実に取り組んでいくための財源を確保していく必要があります。

 また、中長期的には、更なる少子高齢化の進展に伴う社会保障関係経費の増についても留意する必要があり、歳出予算については増加傾向にあることを見込んでいるため、人口の動向や国による不合理な税制改正の影響等を見据えながら、引き続き、歳入に見合った歳出予算の編成に努め、基金残高を確保し、持続可能な財政運営を進めてまいります。

 歳入の見通しについては、委員御指摘のとおり、感染の再拡大により、一時的な社会経済活動の制約を受けることによる景気の下振れリスクに十分留意する必要があると考えておりますが、今後、感染症が収束に向かい、経済が本格的に再開すれば、景気は回復し、本区の歳入についても安定化していくものと考えております。

 令和4年度当初予算においては、引き続き、区民の健康と暮らしを守るとともに感染症の拡大等に伴う様々な社会変革に適応しつつ、地域経済の復興を図るための事業について、積極的な事業展開を図ってまいります。また、アフターコロナを見据え、停滞している地域の活動や文化活動の再開、活性化を後押しするため、地域活動・文化活動復興支援事業を始めとする、様々な事業を展開してまいります。

 今後とも、景気動向や社会情勢への変化に柔軟に対応していくため、当初予算に想定していない事業を追加する場合や、緊急的な事象を生じた場合は、補正予算の編成によって、時機をいっすることなく、予算措置を図るとともに、年度途中での歳入の大幅な上振れが見込まれる場合においても、スピード感を持って課題解決に向けた事業展開に取り組むべく対応してまいります。


感想)

答弁いただいて、過度な悲観に陥っていないなということが確認できましたので、大変良かったと思います。今日、重要な指標を三つ発表されておりまして、これも順調でございます。今朝、厚生労働省から発表された毎月勤労統計、これは特別区税と連動する現金給与総額が0.9%増と、これ順調ですね。冬は、冬のボーナスが2年前駄目だったのが去年復活したということが原因だそうです。

 2時に発表された景気動向指数、これもさっき言った先行指数と一致指数の差、これまだ9.4ポイントもあります。これもでかいです。これまだエネルギー蓄積中ということでございます。ということなので、あと3月2日に公表された10~12月期の法人企業統計、これも強いですね。経常利益が過去4番目の高い金額ということで、これは特別交付金とか地方消費税が上振れ補正予算を組んだのと平仄(ひょうそく)が合います。

 一方で、ウクライナの情勢不安、エネルギー高、コロナがまだまだ続くとか、悪いニュースも続きますが、そんなときに明るい見通しを言って、こいつあほかと思った人もいるかもしれませんが、悲観的なことを言ったほうが格好良く見えますんでね。でも、景気も、人の気持ちも、四季の移ろいと一緒で循環していきます。今日も寒い。暗い冬の中で、みんなで縮こまるだけではなくて、雪割草の一輪、雪の中見て、それで、春らんまんと想像すると、こういう明るさが必要だと私は思うんですね。今回の予算審査特別委員会も明るくいきたいと思います。是非よろしくお願いいたします。

 以上です。

0コメント

  • 1000 / 1000