2019質問その1
質問その1)
文京永久の会の高山泰三です。
会派を代表して、二〇一九年九月定例議会一般質問をさせていただきます。
まず、質問に先立ち、冒頭、各地に甚大な被害をもたらしているこの度の台風十五号により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
また、先ほど確認をいたしましたところ、文京区内での被害の詳細はまだ明らかになっていないとのことでしたが、人的被害は、今現在、確認されていないということであります。
一刻も早い復旧をお祈りするとともに、昨夜より寝ずの番をし、そして、今なお現場で対応に当たられている職員の皆様に深く敬意を表したいと思います。
さて、質問に入ります。
まず、今年春の改選を経て、再び伝統あるこの文京区議会でこのように発言をさせていただく機会を頂きましたこと、心より感謝申し上げます。
選挙でも訴えてきましたが、住みやすい文京区をもっといい街にするには、皆様の生活のごく身近な課題一つ一つを愚直に解決することしかないと私は考えております。私は、その仕事を通じて、東京二十三区で誰がどう見てもナンバーワンだという魅力のある自治体にしたいと思っております。
私、素直さと明るさだけが取り柄でありますけれども、まじめに働いてまいりますので、有権者の皆様、そして、区長を始めとする区役所の皆様、また、教育委員会の皆様、そして、文京区議会の同僚議員の皆様、引き続き、御指導、御支援をよろしくお願い申し上げます。
私、二十六歳の初当選以来、責任が曖昧で非効率的な政治の世界を、シンプル、効率的にしたい、こういった思いで活動を続けてまいりました。この思いは一貫して変わることはありません。
しかし、四期の議員生活の中で、「正しさよりも明るさ」といった新しい考えも身に付けることができました。議員になり立ての頃は、何か間違いであるとかあるべき理想像を見付けると、なぜ正しい方向にすぐ改めないのであろうと、いらいらすることもありました。
しかし、物事はそう簡単にはがらっとは変わらないし、変えてはいけない、そこそこうまくいっていることはがらっと変えずに、社会の変化に合わせてちょっとずつ修正をしていく、この方がいいのではないかと徐々に考えるようになりました。
大きなきっかけは、私が所属する民主党が、二〇〇九年に政権交代をして、にもかかわらず数年で瓦解をしてしまった、この経験によります。
例えば、一部に問題があるからといって、今まで積み上げてきたことを全否定すると混乱する。全体をつかまずに、選挙目当てに、目に付いた小手先の部分だけを変えようとしても、根本的な問題を解決できず、思わぬ不都合が生じる。
また、公の財政運営を家計になぞらえて、節約一辺倒で将来への投資を止めてしまうと、かえって経済の停滞が生じる。
つまり、浅知恵で考えた正しいことを押し通すよりも、多少の矛盾は抱えたままであっても、寛容な明るさを持って少し少し物事を前に進めていく方が社会にとってもいいのではないか、そうしたことを学びました。
ほとんどの物事がうまくいっている文京区だからこそ、議員と区長がしっかりと議論をして、少しずつ物事を修正していい街にしていく、極端な節約志向に陥らず、将来への十分な投資を進めていく、それが私の目指す姿となりました。
それでは、改選後初めての一般質問ですので、選挙で訴えてきたことを中心に質問をしてまいります。
まず、積極的な区政運営の必要性及び住民税減税について伺ってまいります。
春の区議会議員、区長選挙を通じて、成澤区長の応援演説を私がする機会に恵まれました。その中で、私はこう申し上げました。「好きこそものの上手なれと言いますが、成澤さんは異常なまでの仕事好き。成澤さんほど、毎日毎日いろんな会合に出て、区民の声を直接聞いて、文京区のことを隅々まで知っている人はいない」と。そして、「育休がマスコミに思わぬ取り上げられ方をして、イクメン区長という側面ばかりが目立っておりますが、本当はもっと子育て以外の分野で大胆にやりたいことがある人だ」と。「今回当選したら、各種団体や何とか協議会に振り回されず、もっと自由な発想で、長期的な視点で区政運営をやっていただきたい」、こう申し上げました。
そんなことを申し上げたのは、今までの区政運営を見ていて、物事をまとめる行政手腕、これは実に見事でありますが、いささかリスクを回避し過ぎではないかと私は感じていたからです。
議員時代からの成澤区長を知る者のうちの一人として、もっと自由に、そして積極的に動いた方が、成澤さんの良さが出るのではないかと私は考えています。
例えば、私がかねてからライバル視をしておりますのは港区でありますが、港区と比べて、住宅地としての価格では、文京区は明らかに負けている部分があります。これは、私、率直に言って悔しいと思っております。
文京区を率いる成澤区長は、現状に安住することなく、将来的にこれを逆転させてやろうというくらいの攻めの気持ちでやっていただきたいと思っております。
もちろん、交通の利便性であるとか、様々な要因はあるでしょうけれども、例えば、小学校の通学区域を頑なに守る、こういった過度な保守的な行政の姿勢もその原因の一つではないかと私は考えております。
ですから、区長は、多少の反対の声があっても、長期的な視野で、いいと思ったことは積極的にチャレンジをしてほしい、私はそう思っております。
積極的にチャレンジをした上で失敗したとしても、ぐだぐだ責任を追及する、こういったようなことは、私はいたしません。新しい挑戦をするということは、当然失敗も付きものであります。
改選から既に半年弱、経過をしてしまっておりますが、改めて、区長の区政運営に向ける決意、これをお聞かせいただきたいと思います。
0コメント