日本の課題・区役所の課題

今の日本の問題は、リスク回避志向、過剰な節約思考が染み付いてしまっていることです。

これは特に区役所をはじめとする公共セクターにおいて顕著であると思います。

例えば、文京区においても、例えば旧元町小学校は水道橋駅前という一等地にあるにもかかわらず1998年に閉校してから25年間も明確な再整備方針が決まらぬまま議論と検討が続けられてきました。

一部の運動家が、古い建物には指一本触れさせぬと強硬に反対運動を繰り広げたためです。行政はなんとか検討委員会、なんとか協議会の類を乱立させ、誰も責任をとりたくないまま25年の月日が流れました。

先日、ようやく再整備の方針が決まりました。元町公園と合わせて良い公園になってほしいと願いますが、失った時間は戻ってきません。

また、税収の予測が保守的すぎるという問題もあります。毎年歳入を10%以上少なく見積り過ぎているため、年の途中で税収が増えましたという増額補正を年に何回も行うことが、ここ最近の通例となってしまっています。その分、当初予算はかなり緊縮的になりがちです。

見積もりを保守的にしすぎた結果、長期的な視点での将来への投資が行いにくい状況が生まれています。

過剰なリスク回避にようる弊害。これらは、ほんの一部です。

私はここを打破したいと思っています。

公共部門はこの国のGDPの25%を占めてます。役所の行動が民間企業や個人に与える影響は少なくありません。現状の閉塞感から脱却するために、議員も態度をあたらめなければなりません。政治的なパフォーマンスのためにお役人の揚げ足取りをしたり、対立しているヒマはありません。


言うまでもなく、文京区の職員さんたちは公務員です。

率直に言って、頑張ろうが頑張るまいがそんなに給料は変わりません。

それなのに、議員に重箱の隅を突くような質問をされ、一つのミスで延々と謝罪させられていては、新しいことにチャレンジするヤル気が失われてしまいます。

今の区役所の職員さんたち、特に20代30代の若手の方は、もう新卒の頃には売り手市場でした。ですから単に安定しているとか定時で帰れるという理由で公務員になっているのではなくて、仕事と同時に社会貢献をしたいという志を持っている方がほとんどです。

志に水を差さないためにも、私はしっかりと良い仕事は評価をする、感謝をする。そうした当たり前の態度で議員として接するよう心がけています。

そのことを通じて、デフレや公務員バッシングで縮こまってしまった職員の皆さんの心をほぐし、過剰なリスク回避、節約思考を改めてまいります。

そして新しいことにチャレンジをしやすい文京区役所を作っていきたい。そう考えています。

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