シンプルで合理的な行政を作る

私が議員になる前。サラリーマンの頃に感じていた疑問があります。

なぜ、この国はルールはこんなにも複雑で、意味のない事務手続きが多いんだろうか。その膨大なムダな労力を少しでも前向きなエネルギー変えていきたい。

その初心を忘れることなく、さまざまなルールを合理的で簡素なものにすることに力を注いでまいりました。

シビックセンターの有効活用、政務活動費関連の議会改革、民間にできることを民間に託すためのルールづくり、例えば保育園や貸し会議室の運営などがそうです。また、小学校中学校リニューアル、市街地再開発、児童相談所の準備などに関わって参りました。

元々住みやすい文京区でしたが、ひとつひとつを思い起こせば、確かに少しずつよくなってきたなと皆様にも実感していただけるのではないでしょうか。

目立たない改善ではありましたが、中には様々な「利害対立」「ジレンマ」そうした簡単に答えが出ない問題を抱えているケースも少なくありませんでした。

当初は、良いと思ったことがすぐに実現しないことに苛立ち、古いルールや既得権益に対する怒りもありました。

しかし多くの課題に接するにつれ何事も原理原則だけでは上手くいかないし、現実に即して一つ一つの問題を解決することの重要性を実感いたしました。また同時に、これがマトモかそうでないか、物事を判断するモノサシを謙虚に磨いてまいりました。

しかし、それでもなお、私が初当選当初から掲げている「責任が曖昧で、非効率な政治の世界をシンプル・効率的にしたい」という思いは強くなるばかりです。

なぜなら、多くの課題の根本原因が、当事者が多すぎて責任の所在が曖昧であったり、過度に複雑なルールによってかえって現場の運用がいい加減になってしまうことによるものだと判ったからです。

物事が複雑になってしまう原因は以下のような類型があります。

1、声だけ大きい一部の人に引っ張られ両論併記になる。

2、一瞬のその場の空気に左右されて極端な方向に走る。

3、現場を知らない「専門家」の意見を盲信する。

私はそうならぬよう、常に声なき声に耳を澄まし続けます。そしてさまざまなお立場の人との対話の中で磨いてきた、自分なりのモノサシを信じて責任を持って決断する。極端な意見の単なる代弁者になるのではなく、きちんと自分の頭と感覚で判断する。それこそが議員の仕事であると思います。

引き続き、シンプルで合理的な行政を作ってまいります。

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