一般質問2(歳入見通し)

さて、文京区の歳入です。

 個人の前年の所得をベースに算出する住民税が中心となる特別区の歳入は、実際の景気に一年から一年半遅行して動きます。

 そこで、私は、今年三月の予算審査特別委員会において、歳入の項目を細かく分解した上で、今年度の文京区の歳入予測がやや保守的過ぎるのではないかというふうに指摘をいたしました。

 四月時点の国の一般会計税収では、コロナショックがあったにもかかわらず、前年同月で、二〇二一年度の法人税収は九・九%、源泉徴収分の所得税は六・一%、それぞれ前年を上回って推移をしているということが明らかになっています。文京区が直接関係のある法人住民税も、財政調整基金の再算定の増額が予想されます。

 足元での実際の歳入の状況はどうなっているのでしょうか。最新のデータ、また、予算策定時との見通しの乖離(かいり)があるのであれば、その幅もお示しください。

 区の二〇二二年度の予算編成方針が八月に示されました。景気の悪化や財政の悪化を前提とした、かなり緊縮的なトーンになっているように思います。

 八月はまだ緊急事態宣言下でもあり、その時点の判断としては致し方ないかなとも思います。

 しかし、それから三か月が経過をいたしました。緊急事態が明け、いよいよ日本も文京区も動き出しています。予算の編成、議会での審査、それから執行と、こういうサイクルになりますと、一年以上の長いサイクルで動きますが、現実の社会はそれ以上のスピードで変化をいたします。

 それに少しでもキャッチアップすべく、今からでも、予算編成方針の緊縮的なトーンを少し改めて、コロナ後の経済、社会を立て直すための、いわゆる攻めの予算としていただきたいと思います。いかがでしょうか。

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